内容説明
日本の企業は株式持合によって経営者は株主総会を形骸化し、自由奔放にやってこれた。それでも経済が右肩上がりに順調に推移しているときは、問題があっても覆い隠されてきた。しかし、経済成長が鈍化し国際的な競争が激化すると株式持合のメリットが一挙に吹き飛び、デメリットに変わった。これは明らかにマーケット(株主)が企業(株価)を評価する時代に入ったといえよう。本書は、株主持合解消で脱落する企業と逆に強くなる企業の条件を徹底研究した。
目次
序章 解体の始まった「日本型資本主義」
第1章 株式持合の現状と歴史的経緯
第2章 株式持合の果たした役割とその功罪
第3章 株式持合の今後の展望
第4章 生き残る企業はどこか―株式持合=法人資本主義=日本的経営崩壊の中で生き残るのは
第5章 おわりに
著者等紹介
丸山夏彦[マルヤマナツヒコ]
1954年生まれ。東京大学法学部卒業、大手金融機関勤務。調査、海外、証券部門などを経て、現在、投資調査部門在籍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。