内容説明
取引先の財務状況を検討する際、企業から入手した決算書類の中には粉飾されたものもあり得ますが、税務申告書は税金の支払が絡むだけに、あえて過大に利益を記載することはなく、それだけに企業損益の実態を把握するためには非常に有効です。本書は、融資判断と自己査定に不可欠な税務申告書類の見方とポイントを、豊富な書式に基づいて分かりやすく解説した、融資役席・渉外担当者の必携書です。
目次
序 税務申告書とは何か
第1章 決算書をどう読むか―決算書から会社の実力を知る
第2章 決算書と法人税はどうかかわるか―法人税申告書の役割を把握する
第3章 “別表四”と“別表五(一)”は、なぜ大切か―法人税申告書の両輪をマスターする
第4章 法人税申告書をどう読むか―その他の別表の役割を知る
第5章 付属明細書をどう読むか―勘定科目の内訳を探る
第6章 事業概況説明書をどう読むか―会社の概略をつかむ
第7章 税務申告書の活用法―決算の実態把握と節税アドバイス
第8章 自己査定のための税務申告書をどう読むか―資料の見方と利用法