目次
1部 環境用水を支える要素と枠組み(環境用水の成立と展開方向;環境用水の法的性質;環境用水とその指標 ほか)
2部 環境用水をめぐる制度‐外国の事例から(環境用水の確保と水利権制度改革;生態系保全と渇水政策:2009年カリフォルニア渇水銀行を例に)
3部 環境用水の活用‐各地の取組み(環境用水導入と地域の取組み:淀川左岸の事例から;水辺整備計画と住民運動:淀川左岸の事例から;水利権取得における環境用水の位置:近江八幡市小田町の事例から ほか)
感想・レビュー
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山口透析鉄
26
この本も県の図書館より。先日読んだカルフォルニア水銀行の事例も取り上げられていました。 日本の場合、農業用水の水利権から環境用水の概念が発展してきたようです。工業用水との取り合い状態も一定落ち着いてきて、農業従事者の減少による諸問題も地域ごと解決できるような仕組みを試行錯誤してきた様がそれぞれの論者によって書かれていました。 都市のヒートアイランドに対する水路のクールアイランド等、今後また重要になりそうな話題がちらほらです。 地域共通資本の話も連想したりで、純粋に勉強にもなりました。2024/08/27