内容説明
本書は、水・川と人・文明との係わりから環境、そして人と自然との共生について考察したものである。このテーマに直接的、間接的に係わることを少し長い時間スケールで諸外国の実践も参照しつつ述べている。いわゆる一般論としての議論と、具体的な実践事例、現実を踏まえたものとから構成している。
目次
第1章 自然共生型流域圏・都市に向けて(1万年の目でみた水・川と人・文明との係わり;2000年の目でみた川の風景―鬼怒川・小貝川の場合 ほか)
第2章 地域づくりにおける川、流域の視点(川を軸とした流域連携・地域連携;地域づくりにおける川、流域への着目「新たな流域連携に向けて」 ほか)
第3章 きびしい自然との共生(総合的な治水;世界の治水風景 ほか)
第4章 世界の視野から(欧米各国の行政制度とインフラ資金の調達;アジアの水、川、インフラ ほか)
著者等紹介
吉川勝秀[ヨシカワカツヒデ]
現在、リバーフロント整備センター技術普及部部長、慶応義塾大学大学院政策メディア研究科教授。工学博士、技術士(建設部門)。東京工業大学大学院修士課程修了の後、建設省(現国土交通省)土木研究所研究員、関東地方建設局江戸川工事事務所調査課長、大臣官房政策課長補佐、河川局治水課長補佐、関東地方建設局下館工事事務所長、大臣官房環境安全技術調整官、河川局河川計画課建設専門官、国土技術開発センター部長、河川局流域治水調整官、大臣官房政策企画官、国土交通省政策評価企画官、国土技術政策総合研究所環境研究部長等を経て、国土交通省を退職。現在に至る
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