内容説明
安全でおいしい水道水を求める国民の要望に応えるために、水道内部での浄水処理や管理の充実と並んで、水源での水質保全対策が重要との認識が深まっている。本書は、新たな制度の創設にあたり、欧米の水道水源保護の制度と実践の状況を調査するため派遣された政府調査団の報告に従来からの知見、我が国の取組みを加え、各国の水道の制度、水源保護の規制、実施状況をまとめ、考察を加えて紹介している。水道の水源水質の保全に関する我が国および世界の取組み状況の理解に役立つ有用な情報と考え方が収められている。
目次
1 我が国における水道水源保全に関する制度
2 英国における水道水源保全対策
3 フランスにおける水道水源保全対策
4 ドイツにおけ水道水源保全対策
5 水源に恵まれているスイス
6 重要性を増す米国連邦政府の役割
7 EUにおける水道水源保全政策
8 欧米における水道制度と水源保全対策