内容説明
本書は、これから河川を研究しようとする学生・大学院生、河川調査や保全計画の策定などに日々腐心している行政やコンサルタント会社の方々、水環境の保全に熱心に取り組んでいる住民の方々などに、河川の汚濁現象の機構とその予測、さらに保全対策に関して基本的な情報と理念および今後の課題を提供することを目的としている。
目次
汚濁負荷の発生および排出(汚濁負荷の発生・排出機構;特定汚染源からの汚濁負荷;大気降下物による汚濁負荷;山林からの汚濁負荷;農耕地からの汚濁負荷;市街地からの汚濁負荷;地下水による汚濁負荷)
汚濁負荷の流達過程(流域の水収支と流出解析;汚濁物質の流出・流達過程;河川の自浄機能;堆積物と掃流;降雨時の汚濁負荷流出;流達率とその評価)
汚濁負荷流出のモデル解析(モデル解析法;河川、下水道の汚濁負荷流出モデル;汚濁負荷流達率を利用したポルートグラフシミュレーション;流域一括汚濁負荷流達モデル;土地利用別汚濁負荷流出タンクモデル;流域・水質評価モデル;全国的にみた河川水質・汚濁負荷流出予測モデル)
汚濁発生と負荷流出管理の方向(汚濁負荷の削減;河川水質管理のあり方;閉鎖性水域水質管理との関係)