出版社内容情報
近代化遺産とは,近代化に貢献した土木,産業,交通に関わる建造物を指している。本書では,建造物の技術的な特徴,思想や方法を地盤工学的に検討しわかりやすく解説した。
目次
江戸時代:外敵の脅威、尊王攘夷(近代化遺産につながる幕藩体制下の軍事遺産)
明治時代:殖産興業、富国強兵、近代国家への歩み(日本の近代化に果たした横須賀製鉄所と乾ドック“日本遺産”;日本の乾ドックの規範となる横須賀1号乾ドック“日本遺産” ほか)
大正時代:関東大震災、国の守り、産業育成(第三海堡の建設材料“県史跡”;針尾送信所電波塔のコンクリート強度“重要文化財” ほか)
昭和から平成時代:戦争と戦後の復興、民主国家への歩み(横須賀6号乾ドックの新小松石とコンクリート強度“日本遺産”;防衛大学校のコンクリート強度 ほか)
まとめ(江戸幕末以降の土木史跡の建設材料の強度の変遷;日本の近代化土木遺産の現状と課題 ほか)
著者等紹介
正垣孝晴[ショウガキタカハル]
正垣地盤工学研究所代表。工学博士(名古屋大学)、APEC Engineer(Civil).1984年名古屋大学大学院博士前期課程修了。2021年ユーラシア国立大学(Eurasian National University)客員教授。受賞:(公社)地盤工学会奨励賞(1989年)、(公社)地盤工学会論文賞(1995年)、(公社)地盤工学会功労賞(2012年)、(公社)地盤工学会技術賞(2014年)、(公社)地盤工学会審査員賞(2014年)、神奈川大学野球連盟功労賞(2015年)、(公社)地盤工学会技術開発賞(2015年)、(公社)地盤工学会事業企画賞(2015年)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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