深く息をするたびに

Ｅ．ウェズリー・イリー/田中竜馬

金芳堂（2023/04発売）

• サイズ 46判／ページ数 387p／高さ 19cm
• 商品コード 9784765319379
• NDC分類 492.29
• Cコード C3047

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Iwata Kentaro]

ようやく読めた。A2Fバンドルのイリー先生による見事なエッセイ。必読必読。理知的で科学的で内省的で、そして驚くほどに誠実な著者の知性、理性、感性の見事な融合に、そして集中治療と緩和ケアの融合に読者は驚くしかないだろう。膨大な研究結果と膨大な文学的引用のハーモニーにも脱帽するしかないだろう。翻訳も見事で本作のリズムを少しも毀損しない。 310pからの「ミレバレ」は「ミバレ（mirebalais)」です。僕も同じ間違いをしたから気がついた（笑）。増刷時に修正ください。増刷するのは間違いないから。

2023/05/25

[がーべら]

なかなか読み進めることができずに、何ヶ月にも渡って読み続けました。著者であるイリー医師の、誠実さ、勉強量、行動力に圧倒されます。かねてからICUでの濃厚な治療の後、本当に患者さんは回復できるのか？一般病棟に移る時も挿管だらけで、話もできないのに…と思っていましたが、やはり、患者さんにはつらい現実が待っていました。それをいかに救っていくのか。何を目指して回復(もしくは終末)に導くのか。イリー医師の努力、宗教色を帯びない、しかしスピリチュアルな考え方。医療従事者ではない自分にも、響きます。すごい本です。

2024/12/08

[にしきみ]

圧倒的な誠実さ

2023/07/23