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出版社内容情報
《内容》 既刊の「発達障害児の医療・療育・教育」「視覚・聴覚・言語障害児の医療・療育・教育」「病弱・虚弱児の医療・療育・教育」に続く待望の姉妹編である.肢体不自由というハンディのある子どもたちに療育が行われる際の羅針盤となることを目的として,肢体不自由の各領域で現在活躍中の専門家が,これまでの研究成果と実践を踏まえて具体的かつ明解にまとめた.肢体不自由児が背負った個々の疾患の診断と治療,療育,教育について,その目的と意義,治療の実際とその効果,療育上の問題点,そして教育の実践方法など,誰もが理解しやすいように配慮して記述している.本書の特徴は,肢体不自由児の医療,療育,教育の領域においてそれぞれの単なるノウハウを学ぶ技術書ではなく,障害児の人権を守り,生活の質を向上させる良心の書として描かれていることである.
一般の臨床医家,コメディカル,教育関係者そして子ども達とその家族に座右の書としてお勧めできる.
また専門性を深めながら記述を平易にすることで教育や福祉関係の大学,看護系の大学などのテキストとしても活用である
《目次》
1章 肢体不自由児総論
1.障害とは
2.障害の原因と医療との関連
3.障害の種類
4.肢体不自由と小児期における特徴
5.障害の成立機序と二次障害
6.障害の受容
2章 脳性麻痺
1.脳性麻痺とは
2.疫 学
3.脳性麻痺の原因
4.障害型とその特徴
5.診 断
6.機能評価法
7.治 療
3章 二分脊椎
1.原因と病態
2.水頭症
3.膀胱直腸麻痺
4.下肢麻痺
5.褥瘡と熱傷
6.リハビリテーション
7.知的発達
4章 筋ジストロフィー
1.デュシャンヌ(Duchenne)型筋ジストロフィー
2.ベッカー(Becker)型筋ジストロフィー
3.福山型先天性筋ジストロフィー
4.筋強直性ジストロフィー
5章 ペルテス病
1.どんな病気
2.どんな子どもがかかるの
3.原因は何
4.症状は
5.診断はどうするの
6.どういう経過をとるの
7.治療法
8.いつまで通院が必要
6章 骨系統疾患
1.軟骨無形成症
2.骨形成不全症
7章 手足の先天奇形
1.手の先天奇形・分娩麻痺
2.先天性足部変形
8章 先天性多発性関節拘縮症(アルトログリポージス)
1.病因と病態
2.症状と診断
3.治 療
9章 ダウン症の整形外科的合併症―診断と治療―
1.関節弛緩性
2.環軸椎亜脱臼
3.膝蓋骨脱臼
4.股関節脱臼
5.外反扁平足
10章 先天性股関節脱臼
1.どんな病気
2.どんな赤ちゃんが脱臼するの
3.原因は何
4.症状,所見,診断の方法
5.治療法
11章 肢体不自由児のリハビリテーション
1.リハビリテーションとは
2.「療育」と「ハビリテーション」について
3.肢体不自由児施設とは
4.家庭や地域に根ざしたリハビリテーション
5.短期入所について
6.ADLとQOLについて
7.肢体不自由児が療育ルートにのるまで
8.理学療法
9.作業療法
10.言語療法
11.肢体不自由児のスポーツ
12章 肢体不自由児の看護
1.肢体不自由児の看護ってなに
2.子どもたちを取り巻く大人の役割
3.日常生活の中で問題になりそうなこと
13章 肢体不自由児の療育上,とくに留意すべき事項
1.肢体不自由児のけがの特徴
2.骨折のしやすさ
3.褥瘡について
4.誤嚥・窒息・肺炎など
5.肥満とやせ
14章 肢体不自由児の学校教育
1.肢体不自由児教育の歴史と定義
2.肢体不自由児の就学と教育措置
3.肢体不自由児の教育目標と教育課程
4.これからの障害児教育:特別支援教育
5.肢体不自由児の教育内容と教育支援法
(1)小学部(2)中学部(3)高等部
6.肢体不自由児の進路指導について
7.肢体不自由児,保護者への援助
8.学校の保健室の活動