内容説明
地方銀行は、競争力の源泉となる収益力の確保と、この収益力をベースとする地域社会への貢献力という二つの責任の遂行を求められている。欧米の金融機関、都市銀行との比較において、効率的で高度な金融サービス力を確保するための経営体質の抜本的な見直しを迫られ、その一方では、地域経済の盛衰と運命共同体の関係にあることから、地域経済の発展、地域企業の育成に対する実践力を問われている。本書は、地方銀行が、この試練の時代を生き抜くために必要とされる様々な経営的課題を経営戦略の体系に沿って整理し、それぞれのテーマについて課題解決の方向性と具体化の方策を示したものである。
目次
第1章 戦略優位の経営システム
第2章 情報通信革命とリテール金融革新
第3章 市場戦略と店舗ネットワーク
第4章 コスト重視の営業戦略
第5章 貸出運用主義への転換
第6章 人事政策の革新