出版社内容情報
最新の認知科学 プロジェクション・サイエンス!
認知科学は第一世代:記号操作(1970~1990)、第二世代:身体性(1990~2010)の研究を辿り、それらの盲点をカバーしたプロジェクション・サイエンス研究が第三世代として展開され始めている。本書は学術誌『認知科学』のプロジェクション・サイエンス特集に大幅加筆し、再編集したものである。
人は世界から情報を受容し、それを世界へ投射=プロジェクションすることで独自の意味世界を構築している。この作用によって愛着、信仰、幻覚、フェティシズムなど人固有の心理現象が生まれる。心理学だけでなくAIやVRなどの情報科学、社会学や経営学分野の方々にも強く関連する研究といえる。本書では様々な場面における心と世界の関わりを詳細に解説している。
目次
1章 プロジェクション・サイエンスの目指すもの
2章 ポスト身体性認知としてのプロジェクション概念
3章 プロジェクション・サイエンスから痛みのリハビリテーションへ
4章 バーチャルリアリティによる身体の異投射が知覚・認知・行動に与える影響とその活用
5章 プロジェクション・サイエンスがHAI研究に理論的基盤を与える可能性
6章 社会的な存在‐他者‐を投射する
7章 魔術的な心からみえる虚投射・異投射の世界
8章 共有される異投射と虚投射:腐女子の二次創作、科学理論、モノマネを通じて
特別寄稿 開眼手術後における視・運動と定位活動(望月登志子・鳥居修晃(「まえがき」薬師神玲子))
著者等紹介
鈴木宏昭[スズキヒロアキ]
東京大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。博士(教育学)。現職:青山学院大学教育人間科学部教授。人間の思考について研究を重ねて、ついにプロジェクションにたどり着く。これを自分の研究人生の総仕上げと考えて研究を重ねている。日本認知科学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てながあしなが