知能はどこから生まれるのか?―ムカデロボットと探す「隠れた脳」

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知能はどこから生まれるのか?―ムカデロボットと探す「隠れた脳」

  • 大須賀 公一【著】
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  • 近代科学社(2018/12発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 180p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784764905818
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C3050

出版社内容情報

生き物の「知能の源泉」はどこにあるのか? 制御工学の視座に立ち、シンプルなムカデ型ロボットを用いて探求する「知能の源泉」は本当に脳にあるの?
AIが注目を集め、人間を超える人工物の開発が目指されている今日この頃。しかし実は、自然界には脳がなくても賢くふるまう生き物がたくさんいる。いったい、どういうことなのだろうか!?
著者は専門である制御工学の研究を通じ、「知能の源は、環境との相互作用にあるのでは?」という仮説に至った。そして、「現象学」という哲学思想を取り入れて論拠を固め、さらに、生き物っぽく動く「ムカデロボット」を作り、その実証を試みる。本書は、その軌跡の記録である。
わかりやすく親しみやすい文体は、思わず次の頁をめくらせる。また、ところどころにQRコードを配し、手軽に動画を見られるよう工夫した。
人工知能、知能、制御に関心のある読者はもちろん、現象学に関心のある読者にも、お勧めの1冊である。

1.旅の始まり
2.知能はどこにあるのか
3.制御の「メガネ」で知を見る
4.制御の「技」を身につける
5.奥義「陰陽制御」
6.i-CentiPotで知の謎を解く
7.旅の終わりと新たな始まり

大須賀 公一[オオスガ コウイチ]
著・文・その他

内容説明

AIが注目を集め、人間と同様、さらには人間を超える高度な知能を持つ人工物の開発が目指されている今日この頃。しかし自然界には、脳はもとより神経系すら持たないのに、知的に振る舞う生き物がたくさんいる!不思議である。制御工学の専門家である著者は、さまざまな研究を通じて、徐々に「そもそも知能って何?」という根源的な謎に興味を抱くようになった。そして、その答えを探すために、「現象学」の考え方を取り入れ、自ら作り出したムカデロボットと共に旅立つのであった…。

目次

第1章 旅の始まり
第2章 知能はどこにあるのか?
第3章 制御の「メガネ」で知能を見る
第4章 制御の「技」を身につける
第5章 奥義「陰陽制御」を会得する
第6章 i‐CentiPotで知能の謎を解く
第7章 旅の終わりと新たな始まり

著者等紹介

大須賀公一[オオスカコウイチ]
1984年3月大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了(制御工学)。4月(株)東芝入社、総合研究所入所。1986年10月大阪府立大学工学部助手。1989年2月工学博士。1990年10月大阪府立大学工学部講師。1992年4月大阪府立大学工学部助教授。1998年5月京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教授。2003年12月神戸大学工学部機械工学科教授。2009年4月大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授。計測自動制御学会学術奨励賞、論文賞、教育貢献賞、システム制御情報学会椹木記念賞奨励賞、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門ROBOMEC表彰、同部門学術講演賞などを受賞。日本機械学会フェロー、日本ロボット学会フェロー、計測自動制御学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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PenguinTrainer

9
知能を持っているかのような振る舞いをする単純な制御則で動くロボットの話。 多足のロボットの場合、一つ一つの足を制御するのは複雑過ぎるが、柔らかい足を規則的に動かすだけで知能を感じることを一部現象学的にとらえた本。2021/12/17

Танечка (たーにゃ)

4
障害物があれば避け、その後元の進行方向に戻る、知能があるようにふるまうムカデロボット「i-Centipot」開発の裏話。普通、知的ロボットを作る課題を与えられたら、「センサーを積んで」とか「機械学習」とか考えてしまいそうだが、最終的に使われたソリューションはとてもシンプル!シンプルすぎて、逆に、「我々が知能を見出している対象とはいったい…?」という哲学的な謎に挑むことに。著者の専門である制御学の説明は難しかったが、目標に向かってトライ&エラーを繰り返していることがわかるエピソードは門外漢でも楽しめる。2019/03/22

issy

2
環境を外乱と見て制御則により解消しようとする従来の制御(陽的制御)の考え方から、制御対象と環境の間にある相互作用により望ましい結果が得られると考え、その相互作用を陰的制御とする考え方への転換のプロセスを著者の研究履歴を振り返りながら追体験していくような構成。陰的制御は環境との相互作用に起因するがゆえに、定式化はできるが(事前には)計算できない。何かに「知能」の存在を感じる時、そこに存在する制御則として、陽的制御と陰的制御が組み合わさっている、という視座の提起。2022/10/31

gachin

2
知能を現象学的に理解するのは妥当だと思うけど、一度ここまで到達すればあとは「自分が何故そう思うのか」という自分語りで不可避的に独り善がりになりがちな印象。と思われそうな文体なのが勿体ない。ヒトがついつい見出してしまいがちな制御則に「陰的制御」と命名し、”只の観察者の幻想”と切り捨ててしまわないのは面白かった。肝は「定式化できる・アテにはできるが、計算はできない/しない」とし無限定環境に対応する点。理学は順制御則(制御則を陽に作る)よりも逆制御則(観察から制御則を推測する)と相性が良いので、大事な視点だ。2021/03/23

こん

0
ユクスキュルの環世界説とかも思い出しながら前半を読んでいたけど、後半はちょっと難しかった。2024/04/23

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