出版社内容情報
生き物の「知能の源泉」はどこにあるのか? 制御工学の視座に立ち、シンプルなムカデ型ロボットを用いて探求する「知能の源泉」は本当に脳にあるの?
AIが注目を集め、人間を超える人工物の開発が目指されている今日この頃。しかし実は、自然界には脳がなくても賢くふるまう生き物がたくさんいる。いったい、どういうことなのだろうか!?
著者は専門である制御工学の研究を通じ、「知能の源は、環境との相互作用にあるのでは?」という仮説に至った。そして、「現象学」という哲学思想を取り入れて論拠を固め、さらに、生き物っぽく動く「ムカデロボット」を作り、その実証を試みる。本書は、その軌跡の記録である。
わかりやすく親しみやすい文体は、思わず次の頁をめくらせる。また、ところどころにQRコードを配し、手軽に動画を見られるよう工夫した。
人工知能、知能、制御に関心のある読者はもちろん、現象学に関心のある読者にも、お勧めの1冊である。
1.旅の始まり
2.知能はどこにあるのか
3.制御の「メガネ」で知を見る
4.制御の「技」を身につける
5.奥義「陰陽制御」
6.i-CentiPotで知の謎を解く
7.旅の終わりと新たな始まり
大須賀 公一[オオスガ コウイチ]
著・文・その他
内容説明
AIが注目を集め、人間と同様、さらには人間を超える高度な知能を持つ人工物の開発が目指されている今日この頃。しかし自然界には、脳はもとより神経系すら持たないのに、知的に振る舞う生き物がたくさんいる!不思議である。制御工学の専門家である著者は、さまざまな研究を通じて、徐々に「そもそも知能って何?」という根源的な謎に興味を抱くようになった。そして、その答えを探すために、「現象学」の考え方を取り入れ、自ら作り出したムカデロボットと共に旅立つのであった…。
目次
第1章 旅の始まり
第2章 知能はどこにあるのか?
第3章 制御の「メガネ」で知能を見る
第4章 制御の「技」を身につける
第5章 奥義「陰陽制御」を会得する
第6章 i‐CentiPotで知能の謎を解く
第7章 旅の終わりと新たな始まり
著者等紹介
大須賀公一[オオスカコウイチ]
1984年3月大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了(制御工学)。4月(株)東芝入社、総合研究所入所。1986年10月大阪府立大学工学部助手。1989年2月工学博士。1990年10月大阪府立大学工学部講師。1992年4月大阪府立大学工学部助教授。1998年5月京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教授。2003年12月神戸大学工学部機械工学科教授。2009年4月大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授。計測自動制御学会学術奨励賞、論文賞、教育貢献賞、システム制御情報学会椹木記念賞奨励賞、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門ROBOMEC表彰、同部門学術講演賞などを受賞。日本機械学会フェロー、日本ロボット学会フェロー、計測自動制御学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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