出版社内容情報
定理証明系の自動推論エンジンOTTER。機械学習にはない“創発的機能”が人工知能を飛躍的に進化させる!?ライバルはディープラーニング!!
OTTERは,数学における定理やパズルの解法の証明を支援するソフトウェアで,述語論理を用いて解を導き出す.医療・金融システムの安全性構築,ウイルス検知などにも適用され,欧米では近年,高い評価を受けている.最大の特徴は,ユーザが与えた不完全な論理(情報)であっても,自動的に正しい推論を行うことができる点にある.
統計的論理を用いる機械学習等に手詰まり感のある中、OTTERには推論を通して新しい解を導き出す“創発的機能”があり,注目のAI技術である.
本書は,OTTERが得意な論理パズルを具体的な解法プログラムとともに紹介しながら,自動推論・定理証明の方法を解説する.人工知能の研究者・技術者,必読必携の書である.
序章 創発する自動推論エンジン
第1章 OTTER の基本
第2章 正直者と嘘つきの村のパズル―― 一階述語論理
第3章 自己増殖するロボットのパズル
第4章 等価推論
第5章 OTTER の過去・現在・未来
付録A OTTER の入手とサンプルプログラム
付録B 本書でのOTTER の修正方法
安藤 類央[アンドウ ルオ]
著・文・その他
武藤 佳恭[タケフジ ヨシヤス]
著・文・その他
内容説明
深層学習に漂いはじめた閉塞感はどこから来るのか?それは、数学の不在にあった!?古くて新しい自動推論の世界に降ってきた定理証明系ソフトウェアOTTERで高き数学の壁を乗り越える!
目次
序章 創発する自動推論エンジン
第1章 OTTERの基本
第2章 正直者と嘘つきの村のパズル―一階述語論理
第3章 自己増殖するロボットのパズル
第4章 等価推論
第5章 OTTERの過去・現在・未来
付録A OTTERの入手とサンプルプログラム
付録B 本書でのOTTERの修正方法
著者等紹介
安藤類央[アンドウルオ]
慶應義塾大学総合政策学部国際政策コース卒業(2000)。同大学院修士課程修了(2002)。同大学院博士課程修了(2006)。政策・メディア博士(2006)。独立行政法人情報通信研究機構情報通信セキュリティ研究センター常勤研究員(2006)。独立行政法人情報通信研究機構ネットワークセキュリティ研究所主任研究員(2011)。国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター特任准教授(2016)。研究・受賞歴:ネットワークセキュリティ、自動推論、機械学習、並列処理。Outstanding Leadership Award in the 8th IEEE international Conference on Dependable、Autonomic and Secure Computing(2009)、インターネットカンファレンス論文賞(2013)
武藤佳恭[タケフジヨシヤス]
慶應義塾大学工学部電気工学科卒業(1978)。同大学院修士課程修了(1980)。同大学院博士課程修了(1983)。工学博士(1983)。南フロリダ大学コンピュータ学科助教授(1983‐1985)。南カロライナ大学コンピュータ工学科助教授(1985‐1988)。ケースウエスターンリザーブ大学電気工学科准教授(1988‐1996)。tenured(1992)。慶應義塾大学環境情報学部助教授(1992‐1997)。同教授(1997‐現在)。研究・受賞歴:ニューラルコンピューティング、セキュリティ、インターネットガジェット、NSF-RIA賞(1989)、IEEE Trans.on NN 功労賞(1992)、IPSJ論文(1980)、TEPCO賞(1993)、KAST賞(1993)、高柳賞(1995)、KDD賞(1997)、NTT tele-education courseware賞(1999)、US AFOSR受賞(2003)、第1回JICA理事長賞、義塾賞(2015)、Jyvaskyla大学メダル(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 週刊アスキー 2015年 4/14号 …