出版社内容情報
気候変動下の水・土砂災害適応策の国内外の取り組みと動向,新たな提案を述べ,今後の社会実装のための指針となることを目指す.防災力を高めるために !
周知の通り,地球温暖化によると思われる自然災害の威力が増している.一方,それに対応すべきインフラの強靱化は,財政上の逼迫や世論の認識の遅れなどにより,大幅に遅れていると言わざるを得ない.
しかし,自然災害は待ってくれない.そこで本書は人類の叡智を結集すべく,現時点での気候変動下の水・土砂災害適応策の国内外の取り組みと動向,また新たな提案を述べ,今後の社会実装のための指針となることを目指す.
社会環境インフラに関係する読者には必携の書である.
1.気候変動と自然外力の増大
2.国土構造と社会構造の変化
3.適応策の基本と社会実装を支える技術
4.適応策の国内の動向・事例
5.海外の動向・事例
6.まとめと提言
国土文化研究所[コクドブンカケンキュウジョ]
池田 駿介[イケダ シュンスケ]
池田駿介:東京工業大学名誉教授
小松 利光[コマツ トシミツ]
小松利光:九州大学名誉教授
馬場 健司[ババ ケンシ]
馬場健司:東京都市大学環境学部 教授
望月 常好[モチズキ ツネヨシ]
望月常好:五洋建設 執行役員副社長
目次
第1章 気候変動と自然外力の増大(地球温暖化の進行;地球温暖化による災害外力の増大 ほか)
第2章 国土構造と社会構造の変化(災害危険地帯の拡大と増加;社会構造の変化 ほか)
第3章 適応策の基本と社会実装を支える技術(適応策の基本;体制づくりとその運営 ほか)
第4章 適応策の国内の動向・事例(適応策の社会実装に向けて―実例からの教訓;気候変動の地元学 ほか)
第5章 海外の動向・事例(適応策・適応計画とその策定過程の概観;実装化に向けた体制づくり・財源整備・人材育成 ほか)
第6章 まとめと提言