内容説明
この一冊で、並行プログラミングの基礎理論、検証技術、実装手法が分かる。並行システムのCSPによるモデル化技術、モデル検証器FDRによる検証技術、JavaライブラリJCSPによる実装手法を詳細に解説。
目次
第1章 CSP、FDR、JCSP概論
第2章 CSP入門
第3章 FDR入門
第4章 JCSP入門
第5章 CSP理論(動作表現)
第6章 CSP理論(動作解析)
第7章 FDR検証
第8章 JCSP実装
第9章 CSP、FDR、JCSP応用
第10章 CSP、FDR、JCSP実践
付録
著者等紹介
東野輝夫[ヒガシノテルオ]
1984年大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了、工学博士。大阪大学助手。現在、大阪大学大学院情報科学研究科教授。並行分散システム、モバイル・コンピューティングなどに関する研究に従事
磯部祥尚[イソベヨシナオ]
1992年芝浦工業大学大学院電気工学専攻修士課程修了。通商産業省工業技術院電子技術総合研究所。現在、独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員・北陸先端科学技術大学院大学客員准教授、工学博士。形式手法による並行システムの検証に関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Q
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CSPという形式手法で仕様記述し、仕様が正しいことを検証器で検査し、CSPの使えるJavaライブラリによって実際に実装して実行するまでを手解きしてくれる本。CSPの実践について理解しないまま今まで来てしまったので熟読した。本書ではFDRという検証器を使っているが商用利用禁止なので、ProBツールのCSP-Mを使って試してみた。本書のスクリプトはほぼProBでも動く印象。モデル化は有用だと感じたが詳細化が自分の役に立つのか実感がわかなかった。特に実装において並列度が上がってしまうのは困る場面も多いのでは。2021/06/14