内容説明
1988年に六二歳で亡くなった荻昌弘さんは、映画評論家としてばかりでなく、グルメ、あるいはオーディオについても深い造詣を持った方でした。今回は絶版中だった評論集から、ジェームズ・ディーンについての論考やミュージカル映画論などを集めました。荻さんの、名文と言っても過言ではないそのみごとな文章を、心ゆくまで味わって下さい。
目次
私の自画像
或る戦後派批評家の告白
チャプリン氏への一青年の公開状
ジェイムズ・ディーン論
対談/映画批評ということ
対談/映画・芸術の周辺
ミュージカル映画の新時代
或る映画評論家の生活と意見
著者等紹介
荻昌弘[オギマサヒロ]
1925(大正14)年8月25日生れ。東京大学文学部卒。学生時代から映画雑誌「キネマ旬報」の編集部員となり、かたわら映画批評を手がける。「映画旬刊」編集部を経て満30歳で映画評論家として独立。「スクリーン」などの雑誌・新聞に健筆をふるう一方、「月曜ロードショー」の解説、テレビ番組の司会、東京都立大学での講義などの他、料理、オーディオ、旅の分野でも深い造詣をみせた。1988(昭和63)年7月2日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。