内容説明
映画やテレビの数々の名作を世に送り出してきたベテラン脚本家・石森史郎。その彼が幼少時から少年・青年時代に観て影響を受け、映画業界に入るきっかけともなり、脚本家としての作劇術を学んだ世界の名画についてのオマージュを綴ります。1巻目は『望郷』や『モロッコ』『駅馬車』といった1930年代の作品群についてです。
目次
この映画に出逢っていなければいまの人生はない フランス映画『望郷』(1937年)
いままでに観たアメリカ映画のベストワン!! アメリカ映画『トップ・ハット』(1935年)
わが恋の終わらざるがごとく…人々の心に残る世紀の名コピー ドイツ映画『未完成交響楽』(1933年)
戦前の若者たちの永遠の恋人コリンヌ・リシュエール フランス映画『格子なき牢獄』(1938年)
ワルツの調べに乗り心に残る名台詞のオンパレード フランス映画『舞踏会の手帖』(1938年)
ただ一度の恋だもの、青春も一度きり、誰にはばかることなかれ ドイツ映画『会議は踊る』(1931年)
娯楽の真髄はメロドラマ。メロドラマにはキザな台詞がよく似合う アメリカ映画『モロッコ』(1930年)
これってアメリカ西部劇の醍醐味?スピードと民謡と人間模様 アメリカ映画『駅馬車』(1939年)
著者等紹介
石森史郎[イシモリフミオ]
1931年、北海道生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。在学中に執筆した「晩鐘」がシナリオ作家協会新人シナリオコンクールに入賞。テレビ「ママちょっと来て」で脚本家デビュー。映画は日活から「噂の風来坊」でスタート。「私は泣かない」(文部大臣グランプリ、シナリオ賞)「夜霧よ今夜も有難う」「あゝひめゆりの塔」執筆後、松竹と契約。「約束」「旅の重さ」で毎日映画コンクール脚本賞、芸術選奨文部大臣新人賞。フリーとなり、石森史郎プロダクション製作「光と風のきずな」(芸術祭優秀賞・厚生大臣賞・動物愛護映画コンクール優秀賞)。大林宣彦監督と「青春デンデケデケデケ」(日本アカデミー賞優秀脚本賞)。テレビは、NHKテレビ小説「水色の時」銀河テレビ小説「青春」(ギャラクシー賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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