感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
122
キャザーは、こんなにみずみずしいお話を書いていたんだ。彼女が8歳の時にヴァージニア州からネブラスカ州にうつると、そこには欧州からの移民が沢山いたそうだ。中西部の祖父母の家にやってきた少年の目を通して、近くに越してきたボヘミア人の家族や、その土地に少し前から住み着いているロシアや東欧の人の語る祖国の話が生き生きと語られる。生活苦による死や不幸な結婚があっても、自然とともに描写される人々の生活全体が愛おしくなるような作品だ。作者が子供の頃に過ごしたネブラスカへもつノスタルジーも、物語を美しくしている。2017/02/22
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