内容説明
日本の外交史研究の可能性に挑む大作。二十世紀前半の日本の中国外交と世界意識、英米の世界戦略と東アジア外交、各国の内政、外交、通商、移民、安全保障の交錯を緻密に描く。
目次
自由主義の理念と制約される世界
第1部 対等の地位を目指して(桂園時代の国家的展望;同盟外交と通商条約改定交渉;革新主義時代のアメリカ;辛亥革命、大正政変とその後の内外情勢の緊迫化;第一次世界大戦期の日本の中国外交;第一次世界大戦期の日米関係;国際連盟の創設)
第2部 国際的自立と内外融和への模索(ワシントン会議から排日移民法の成立へ;戦後イギリスの政治理念と外交、帝国戦略;日本における政党内閣と内外政策の転換;北京関税特別会議と北伐への対応;陸軍改革運動と張作霖爆殺事件;米英日の新政権と世界恐慌下の内外政策;治外法権撤廃交渉)
第3部 広域経済圏形成の中で(満州事変の勃発;満州事変期の政治、経済再編と対外関係;満州事変後の対中国政策;帝国領域としての満州国;イギリス自由主義とアメリカ自由主義;陸軍派閥対立と華北分離工作)
二十世紀前半の英米世界秩序と日本
著者等紹介
宮田昌明[ミヤタマサアキ]
1971年石川県生まれ。1994年京都大学文学部史学科卒業。1999年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2013年京都大学博士(文学)。現在、一燈園資料館「香倉院」(一般財団法人懺悔奉仕光泉林付属)勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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