内容説明
日本陸海軍の精神教育の実態と刑罰・懲罰の制度に鋭く迫る。精神面に関する施策がどう行われ、変遷したか、その功罪は何か、戦力の最大限の発揮という目的に照らして、精神教育と技術教育の関係はどのようなものとして考えられていたのか、兵器の発達は、個人と組織との関係にどのような変化をもたらしたのか、組織と個人のかかわりを内側から探る。
目次
第1章 明治初期の軍刑律の性格
第2章 不軍紀の象徴、竹橋事件の原因
第3章 「海陸軍刑律」下の軍人犯罪
第4章 軍紀確立のための精神面教育の施策
第5章 軍紀風紀の取締り制度
第6章 精神面を中心とする軍紀風紀維持策の発展と効果
著者等紹介
熊谷光久[クマガイテルヒサ]
筆名・熊谷直。山口県防府市出身、昭和11年福岡県久留米市生。昭和34年防衛大学校卒(3期航空)後、防空の第一線指揮官勤務。参謀養成の指揮幕僚課程・研究員、部内教育行政を経て防衛大学校助教授、防衛研究所・統合幕僚学校等で研究者・教官として勤務。平成3年学校教育部長を定年退官後、軍事評論家熊谷直(タダス)として講演著作活動をしつつ軍事・軍制史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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