内容説明
本書では、水戸学の探究のためにも現代水戸学論の批判と修正を図りつつ、虚心坦懐に水戸の先人が求めたところを明らかにする。水戸学に革命論が存在するか?水戸学に徂徠学の影響が認められるか?また、関連する続編や論賛の問題にも考察を加える。
目次
水戸学と徂徠学―尾藤正英氏の所論に寄せて
水戸学と徂徠学・再論―吉川幸次郎博士の所論に寄せて
『大日本史』続編に関する一考察―特に『倭史後編』をめぐって
水戸学の歴史思想―儒教的歴史観をめぐって
「水戸学」の連続性について―前後期「断絶」論批判
打越樸斎と「樸斎正議」
安積澹泊の史論―「帝大友紀議」をめぐって
安積澹泊の史論―「北条政子伝」の成立をめぐって
安積澹泊と徂徠学
『正名論』成立の時期
『修史始末』における「論賛」関係記事をめぐって
藤田東湖の国学―吉田俊純氏『水戸学と明治維新』に寄せて
芳賀登氏『近代水戸学研究史』を読む
山鹿素行の革命論をめぐって―尾藤氏説批判
著者等紹介
梶山孝夫[カジヤマタカオ]
昭和26年茨城県生。清真学園高等学校・中学校に勤務(現在副校長)。水戸史学会理事。鹿嶋市文化財保護審議会委員。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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