出版社内容情報
《内容》 本書は集検に携わる医師、放射線技師、保健婦、事務担当者、また、消化器集団検診に興味を持っている方々に活用して頂き、消化器集団検診の研究と効率よい検診業務の実地に役立てていただきたい。「総論」で集検のあゆみに始まり集検の現状、機器の開発・改良、将来への課題、役割などいろいろな立場からみた集検の課題と対策、総合化マニュアル等を記述。「各論」では食道、胃、大腸、肝胆膵の疫学・現状と問題点・実際・特徴・集検間隔等。また集検で発見された興味ある症例を各々提示して説明してある。最後には消化器集団検診の将来への提言として著名な先生が考えを述べてある。 《目次》 総論1.胃集団検診から消化器集団検診へ40年の回顧/2.世界における消化器集団検診の現況/3.消化器集検の機器の開発・改良の歩み/4.消化器集団検診の概念と要件/5.老人保健婦と集団検診/6.消化管集検の現状と将来への展望/7.施設集検の現状と将来への課題/8.地域集検の現状と将来への課題/9.職域集検の現状と将来への課題/10.人間ドックにおける総合検診―効果と問題点/11.胃がん死亡の減少に果たした胃集検の役割/12.消化器超音波集検の歩みと位置づけ/13.肝臓集検の現状と将来への展望/14.経済的視点からみた消化器がん集団検診/15.放射線技師の立場からみた消化器集検の課題と対策/16.保健婦の立場からみた消化器集検の課題と対策/17.消化器集団検診総合化のマニュアル各論食道1.食道集検の実際と将来のあり方胃1.消化性潰瘍の疫学/2.胃がんの疫学/3.間接X線検査によるスクリーニングの実際,現状と問題点/4.内視鏡集検の実際/5.集検発見胃がんの特徴/6.対象年齢の集約,集検間隔/7.False negative例の実態8.他部位チェックの実態/9.血清ペプシノーゲンの発見胃がん/10.集検発見胃潰瘍の特徴と経過大腸1.大腸がんの疫学/2.免疫便潜血検査の問題点と評価/3.大腸集検の実際/4.大腸集検の制度における問題点/5.免疫便潜血検査陽性がんの特徴/6.発見ポリープの取り扱い/7.逐年大腸検診の効果/8.対象年齢の集約,集検間隔/9.False negative例の実態肝胆膵1.肝胆膵がんの疫学/2.超音波集検の基準化/超音波集検の対象集約と検診間隔/4.超音波集検の事後管理/5.肝胆膵がん検診システムの実際とその問題点/6.肝胆膵集検の二次検診における問題点/7.発見肝胆膵疾患の特徴と取り扱い/8.超音波集検におけるFalse negative例の実態集検で発見された興味ある症例食道1.内視鏡集検で発見された食道粘膜がんの1例胃1.体下部小弯線上の早期胃がん/2.胃集検で発見され短期間に腫瘍の増大した胃悪性リンパ種の1例/3.超音波検診が診断の契機となった胃平滑筋肉腫の1例大腸1.便潜血検査を契機に発見された回腸脂肪腫の1例/2.直腸粘膜脱症候群/3.直腸・胃ポリポーシスの1例/4.直腸カルチノイド腫瘍の1例肝胆膵1.興味ある画像を呈した肝血管腫の1例/2.巨大肝海綿状血管腫の1例/3.カラードプラによる経過観察が有用であった早期肝細胞の1例/4.腹部超音波集検により発見された膵管乳頭腺がん/5.のう胞形成を伴った胆管細胞がん消化器集団検診の将来への提言