出版社内容情報
《内容》 本書は、心疾患の発病と予防と罹患患者の回復およびその後の快適な生活の追求と社会復帰のために、医学、理学療法学と体育学の協力によって書かれたものである。 心疾患の予防および回復のための心臓リハビリテーションは、危険の内在により我国では行われていなかったが、近年その重要性が認められてきている。心臓病のスポーツリハビリテーションの安全と有効な遂行のために、組織的にも方法的にもより現実的な型のリハビリテーションを開発・体系化することを考え、心疾患患者とともに5年間の歳月をかけて、集団スポーツを中心とした組織的な長期リハビリテーションの実施体験の成果をまとめた。 《目次》 1章 虚血性心疾患1.虚血性心疾患の概念/2.虚血性心疾患の原因/3.虚血性心疾患の頻度/4.狭心症/5.心筋梗塞/6.狭心症および心筋梗塞時の血行動態/7.虚血性心疾患の検査/8.虚血性心疾患の治療2章 心臓リハビリテーションと運動療法1.心臓リハビリテーションの概念/2.運動療法はなぜ必要か/3.組織構成および運営の原則/4.心臓リハビリテーションモデル3章 スポーツリハビリテーションの基礎1.スポーツリハビリテーションの意味/2.スポーツ生理学的基礎/3.レジャー・スポーツの特質と予防医学的意味/4.スポーツ・リハビリテーションの対象者/5.術後患者へのスポーツ・リハビリテーション/6.スポーツリハビリテーションと患者監視/7.スポーツ・リハビリテーションの危険と予防4章 スポーツリハビリテーションの処方1.スポーツ指導者の課題/2.スポーツ種目の選択基準/3.スポーツ・リハビリテーションと施設・設備・準備5章 スポーツプロクラムと指導1.ウオーミング・アップとクール・ダウン/2.スポーツリハビリテーション:バレーボール/3.スポーツリハビリテーション:バドミントン/4.スポーツリハビリテーション: ミニテニス/5.スポーツリハビリテーション:卓球/6.スポーツリハビリテーション:水泳・水中体操/7.スポーツリハビリテーション:スキーラングラウフ/8.スポーツリハビリテーション:ワンダーフォーゲル/9.スポーツリハビリテーション:ジョグ・ウオーク/10.スポーツリハビリテーション:プレルボール,インディアカ6章 野外プロクラム1.野外活動の実施と意義/2.準備/3.監督方法/4.効果7章 虚血性心疾患の薬物療法1.硝酸薬/2.β遮断薬/3.Ca拮抗薬8章 虚血性心疾患とスポーツサウナ1.意義/2.医学的影響/3.症例検討9章 スポーツリハビリテーションの効果1.集団リハビリテーションの効用/2.患者生活の質的向上/3.リハビリテーション効果と夫婦生活/4.生理学的測定値10章 心臓リハビリテーションの将来1.将来的需要/2.三大運動療法の確立/3.教育の重要性/4.リハビリテーション上級クラスの編成/5.居住区心臓リハビリテーション/6.勤務時間後のリハビリテーション/7.家庭運動療法の必要性と指導体制の確立/8.Anti-Coronary Disease クラブ/9.指導者の養成と継続教育/10.医師の養成と継続教育11章 患者セミナー1.患者セミナーの意義/2.「心筋梗塞患者」という立場は?/3.疾患からの回復よりも予防を/4.健常人にも必要な配慮
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- 和書
- 国鉄上野駅24時間記