内容説明
明治初期の伝道史における貴重な記録。アメリカ長老教会の初代女性宣教師として1873(明治6)年に来日し、伝道と教育に奉仕したメアリー・タムソン(1841‐1927)が残した初期の滞日日記の邦訳。女子学院の源流の一つ「築地女子寄宿学校」の初代校長となり、夫デビッドと協働し東京初のプロテスタント教会「東京基督公会」の創立期を支えた彼女の幅広い活動と交流を描き、堅固な信念と篤い信仰を伝える証言。
目次
1 宣教師志願(一八七二年三月一七日‐七月六日)
2 横浜到着(一八七三年四月一三日‐五月二日)
3 上京・タムソンとの出会い(一八七三年五月八日‐五月一一日)
4 日本語教師を求む(一八七三年五月一二日‐六月一〇日)
5 タムソン塾の応援(一八七三年六月一二日‐六月二七日)
6 築地居留地六番館での日々(一八七三年六月二八日‐七月二八日)
7 タムソンと婚約(一八七三年八月一九日‐九月一二日)
8 東京基督公会の創立(一八七三年九月一六日‐一〇月九日)
9 信徒との交わり(一八七三年一〇月一〇日‐一一月三日)
10 日本人教会における最初のクリスマス(一八七三年一一月一一日‐一二月二六日)
11 築地女子寄宿学校(通称B六番女学校)校長(一八七四年一月九日‐一月二一日)
12 タムソンと結婚(一八七四年三月二日‐八月二日)
13 東京基督公会を巡る出来事(一八七四年八月三日‐九月二六日)
14 キリスト教式葬儀の波紋(一八七四年九月二七日‐一〇月二七日)
15 タムソンと葬儀の自由獲得運動(一八七四年一一月一日‐一二月三一日)
16 新教会堂建設への動き(一八七五年一月一日‐二月三日)
17 東京基督公会の変化の兆し(一八七五年三月八日‐四月一一日)
18 東京基督公会から新栄橋教会へ改称(一八七五年四月一二日‐一二月二二日)
19 長老教会東京宣教区の再編(一八七六年一月一日‐一八七八年四月一日)
著者等紹介
中島耕二[ナカジマコウジ]
1947年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、フェリス女学院歴史資料館研究員。日本基督教団新栄教会長老
阿曽安治[アソヤスジ]
1938年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。パンアメリカン航空およびユナイテッド航空(パンアメリカン運航停止により移籍)勤務。1980年3月~2020年5月まで40年間日本基督教団新栄教会長老。教会機関誌『新栄だより』編集人、『タムソン書簡集』編集委員会代表委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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