内容説明
本書は、第一部において、ヨハネ福音書研究の成果から推定できる一世紀から二世紀にかけてのユダヤ教とキリスト教の史的連関や両者の歴史の一断面を解明し、第二部においては、ヨハネ福音書のキリスト論と緒論学上の諸問題についての研究情況などを提示している。
目次
第1部 初期キリスト教とユダヤ教(一世紀のユダヤ教とキリスト教;一世紀のユダヤ人共同体とキリスト教徒;一世紀のユダヤ教徒とキリスト教徒;初期キリスト教とユダヤ人共同体)
第2部 ヨハネ福音書研究の諸問題(福音書におけるキリスト論;ヨハネ福音書における「王」と「メシア」;ヨハネ福音書における「聖霊」;ヨハネ福音書の緒論的問題;ヨハネ福音書の研究の方法と翻訳の問題)