内容説明
語り得ないものを、如何に現すか?仏教と自然科学がキリスト教にもたらす「虚無」と「空」の自覚。その自覚は、神学的にどのように表現されうるのか。西洋の表現技法に比肩される、自然に託して宗教的境地を現す東洋詩文学の「抒情伝統」に学び、現代アジア人の心に響く新たな神学的文体を探る。
目次
第1部 なぜ文体が問題なのか(解釈学的契機としての文体;内容と文体;内容から文体へ―ニーチェの文体;禅仏教と自然科学における文体;文体を求める作家たち)
第二部 「抒情伝統」とアジア・キリスト教神学の文体(神学の歴史と文学の歴史;アジア・キリスト教神学と文体―回心と文体(其の二)
「無」に取り組む文学と哲学
アジア文学における「抒情伝統」
仏教と意境論
神学と詩―結論に代えて)
著者等紹介
金承哲[キムスンチョル]
1958年、韓国・ソウル生まれ。1981年、高麗大学理工学部物理学科卒業。1984年、韓国メソジスト神学大学大学院修士課程修了。1989年、スイス・バーゼル大学神学部博士課程修了、神学博士(Dr.theol.)。専門は組織神学、宗教間対話、宗教と科学の対話、キリスト教文学。釜山神学校副教授と金城学院大学教授を経て2012年より南山宗教文化研究所第一種研究所員・南山大学人文学部教授。同研究所所長(2016‐2021年)。『遠藤周作と探偵小説』により、2020年第73回日本推理作家協会賞(評論・研究部門)と2020年日本カトリック大学連盟研究奨励賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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