感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
平成末期から今日まで、日本ハリストス正教会は多数の周年行事を控えていたが、東日本大震災とコロナで中止・縮小・延期されたものが少なくない。それだけでなく、ロシアのウクライナ侵攻で教団はロシア正教会(モスクワ総主教庁)の自治教会であるがゆえに、モスクワに対し「強い」メッセージを発することができずにいる。さらにこの本には書かれてないが、日本ハリストス正教会も例外なく信徒高齢化が進み(特に地方)、二人の主教も高齢者だ。平成以後はどうも勇み足の中身だが、使徒性をどう継承していくか、今また大きな試練にあると思われる。2023/07/17
沖縄電鉄社長
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「ニコライ堂」に名を残す聖ニコライの生涯から、ロシア革命による母国の激変と戦争、冷戦下のソ米対立に翻弄されながら、自治教会として自立した歩みを始め、半世紀後のコロナ禍に至るまでの正教会を描いた一冊。 個人的には沖縄への伝道があったかに興味があったが、奄美までしか伝わっていなかったようだ。2025/11/04




