内容説明
新天地に「大日本」建設を夢見た移民の軌跡。日本人移民キリスト教徒は、諸集団の交錯するアメリカ社会で生き残るためにどのような行動を展開し、人種主義や激化する排日運動にどのように対抗したのか。明治初期の福音会設立から太平洋戦争終了期までの移民史を分析し、移民による折衷主義的な「多元的キリスト教」の形成や「人種創生」への関与について論じた貴重な研究。
目次
第1章 福音会
第2章 教派教会
第3章 矯風運動
第4章 啓発運動
第5章 二世の日本留学企画
第6章 満洲伝道
第7章 日米両社会の「民主化」に向けて
著者等紹介
吉田亮[ヨシダリョウ]
1957年兵庫県生まれ。1979年同志社大学神学部卒業。その後同大学院神学研究科歴史神学専攻及び米国Graduate Theological Union,Berkeleyでキリスト教史を学ぶ。Ph.D.現在、同志社大学社会学部教授。専門は米日文化交流社会史(キリスト教史、移民史、教育史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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