内容説明
この時代に「信条」や「教義」は意味を持つのか?19世紀から20世紀のドイツにおいて、類まれな歴史家・教会史家として活躍したのみならず、政治的・社会的・文化的な影響力も持った碩学ハルナック。当時ドイツのプロテスタント教会で繰り広げられた「使徒信条論争」の実態と論争の内実、および周辺環境を再考し、論争に対するハルナックの言説から、彼の「信条」「教義」「信仰告白」理解を問い直す。
目次
第1部 ハルナックと使徒信条論争(オットー・ドライアーの「非教義的キリスト教」;ドライアーとユリウス・カフタン ほか)
第2部 プロテスタンティズムにおける使徒信条の位相(初期プロテスタンティズムにおける使徒信条の位相;プロイセン式文論争と使徒信条 ほか)
第3部 プロテスタンティズムと教義(プロテスタントの「再カトリック化」問題;プロテスタンティズムにおける教義とは何か ほか)
補論(ハルナックのルター理解;ハルナックとレオ・ベック)
著者等紹介
加納和寛[カノウカズヒロ]
同志社大学大学院神学研究科博士課程前期課程および後期課程修了、博士(神学)。ドイツ・ヴッパータール大学博士課程留学、神戸女学院大学非常勤講師、日本基督教団教会担任教師(伝道師・牧師)を経て、関西学院大学神学部准教授(組織神学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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