内容説明
「アガペー」という語の正確な意味合いを明らかにし、それを踏まえて新約聖書を読み直す。そこから見えてくる一貫したイエス像に従う新たなキリスト者の在り方を探る一大意欲作。加えて、アガペーを巡る諸問題にもメスを入れ、混乱を正す。
目次
第1章 「アガペー」(「アガパオー」)という語の意味合い(「アガペー」は「尊びの愛」を言い表しているとの閃き;「アガペー」は「尊びの愛」であることの確証)
第2章 「アガペー」の原意に立って新約聖書を読み直す(イエスの慈しみのまなざし;最も重要な第一の掟「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして主であるあなたの神を“尊び愛し”なさい」 ほか)
第3章 従来の読み方への反省と教会の新しい歩みへの希望(従来あった聖書の読み誤り;イエスはユダを尊び愛したか ほか)
第4章 アガペーは無償の愛か(人は一切の行為を最終的には自分の善を求めて行う;しかし、だからと言って、あらゆる行為が「利己的」つまり「自己本位」であるわけではなく、相手本位の行為もある、のである ほか)
著者等紹介
遠藤徹[エンドウトオル]
1938年生まれ。東京大学大学院博士課程哲学専攻修了。山口大学教授、聖心女子大学教授、同大学キリスト教文化研究所所長などを歴任。現在、山口大学名誉教授、聖心女子大学キリスト教文化研究所所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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