内容説明
なぜ憧れの言葉が神学の言葉にならないのか?戦後ドイツの霊的閉塞感が漂う教会に、神の言葉の神学を継承しながらも、聖霊論的なパースペクティヴによる新しい実践神学の道筋を指し示した画期的な書。芸術家としても活躍したボーレンによる実践神学の体系的基礎論。
目次
第1章 導入のためのふたつのテーゼ(課題;関係する実践諸領域について)
第2章 聖霊論の地平における実践神学(この地平についての黙想;三位一体論の意味;神が小さくなられること;神律的相互関係;一人ひとりに、そしてすべての者に与えられる賜物としての霊)
第3章 神学的美学としての実践神学(神学的美学;知覚としての神学的美学;形成としての神学的美学;芸術としての教会―教会としての芸術?)
第4章 実践神学とその問題・実践―すなわちシュライアマハーと終わりなきことについて(聖職者と信徒の対立という緊張関係領域における神学;学と実践との間の緊張関係における実践神学;シュライアマハーの遺産―実践神学という未解決の問題)
第5章 芸術としての実践神学、そして学としての実践神学(芸術としての神学、学問としての神学、そして大学におけるその位置付け;他の神学的な諸科と争い、また交わりをする実践神学;諸学と争い、また交わる実践神学;実践の詩)
著者等紹介
加藤常昭[カトウツネアキ]
1929年、ハルピンに生まれる。東京大学文学部哲学科卒業、東京神学大学大学院修士課程修了。1986年まで東京神学大学教授(実践神学)。1986/87年、ハイデルベルク大学客員教授。1995/97年、国際説教学会会長。1997年まで日本基督教団鎌倉雪ノ下教会牧師。現在、日本基督教団隠退教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- はじめてのクリスマス