内容説明
ほぼ同じ時代に生み出された旧新約聖書とギリシア・ラテン文学。両者は「天の訪問者に対する歓待」「家族を神への捧げ物とする」など、実に多くの物語のパターンを共有している。本書では双方の並行箇所を綿密に比較・検討し、聖書と西洋古典文学のより豊かな読み方と解釈へと読者を誘う。キリスト教文化圏の背景を明らかにする!
目次
第1章 ホメロス(天の訪問者たち;パイアケス人の許でのオデュッセウス ほか)
第2章 歴史、悲劇そして哲学(ヘロドトスと旧約聖書;アイスキュロスの『オレステイア』 ほか)
第3章 二つの世界の間のウェルギリウス(アレクサンドロスの遺産;カッリマコスの『ヘカレ』 ほか)
第4章 ギリシア人にとっての愚かさ(諸福音書の登場人物;歓待とたとえ話 ほか)
第5章 少しの時間(パンの死;父親たちと異教徒たち ほか)
著者等紹介
土岐健治[トキケンジ]
1945年、名古屋市に生まれる。東京神学大学卒業。東京大学大学院西洋古典学専門課程博士課程修了。現在、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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