内容説明
西洋古典学の重鎮である著者が、無教会の集会で9年間にわたり語った講義の再現。ギリシア語の精細な吟味をもとに、原文に忠実な翻訳と新たな解釈を提示。巨匠ケーゼマンらの卓見に範をとりつつ、現代世界に直接訴えかけるパウロの終末論的・宇宙論的なメッセージを平易に説く。
目次
第1部 手紙の初め
第2部 神の義の啓示とその必然性
第3部 信仰の義としての神の義
第4部 終末論的自由の現実としての信仰の義
第5部 神の義とイスラエル
第6部 日常生活における神の義
第7部 手紙の結び
付録
著者等紹介
川島重成[カワシマシゲナリ]
1938年京都生まれ。1961年国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。1963年東京大学大学院西洋古典学修士課程修了。同年東京大学教養学部助手(西洋古典語)。1965‐67年内村鑑三奨学生としてアマースト大学に、1967‐68年在アテネ・アメリカ西洋古典学研究所に留学。1969年国際基督教大学講師。その後助教授、教授を経て、2000年大妻女子大学比較文化学部教授(2011年まで)。その間にケンブリッジ大学キングス・コレッジ及び在アテネ・アメリカ西洋古典学研究所にて客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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