内容説明
神学や教会制度のみならず、近代の文化や社会に大きな革命をもたらした“プロテスタンティズム”。宗教改革の“起源”から、新しい教会と社会の“理念と形成”、そして現代のアメリカのキリスト教やペンテコステ運動等に現れる新たな“変貌”までの歴史を追い、そのアイデンティティと内的ダイナミクスを明らかにする。
目次
第1部 起源(吹き募る嵐;偶然の革命家―マルティン・ルター;ルターとは別の道―宗教改革の多様化 ほか)
第2部 理念(聖書とプロテスタンティズム;信ずることと共同体帰属感―幾つかのプロテスタント的信仰箇条;信仰の構造―組織、礼拝、説教 ほか)
第3部 変革(アメリカのプロテスタンティズムの諸相;炎の先端―プロテスタンティズムにおけるペンテコステ革命;プロテスタンティズムの新しいフロンティア―地球的南部 ほか)
著者等紹介
佐柳文男[サヤナギフミオ]
1939年生まれ。国際基督教大学、東京神学大学大学院、プリンストン神学大学大学院などで学ぶ。日本基督教団正教師(隠退)。パヤップ大学神学部教授、北星学園大学教授、聖隷クリストファー大学教授などを歴任した。現在、社会福祉法人牧ノ原やまばと学園理事、日本基督教団稲取教会協力牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
17
16世紀の宗教改革の始まりから、現代にいたるまでのプロテスタント教会の歴史が、広く適度に深く述べられている大著である。各グループの教会組織と信徒の営み、そこから生じる分裂とそれぞれの発展の経緯が語られている。また、教会と時代ごとの社会との結びつきについても述べられている。500ページ以上の分厚い本だ。しかし、適切に章立てされ、わかりやすい見出しがつけられているので、必要に応じて章ごとのつまみ食いのような読み方でも問題ない。神学部受験の高校生にもお勧めしたい一冊である。2010/07/11
belier
4
プロテスタンティズムについて、500年前の宗教改革から20世紀から始まるペンテコステ革命まで非常に詳しく明瞭に書かれている。筆者の頭脳に感嘆するとともにペンテコスタリズムに対する熱い期待を感じる。2段組で約500ページという情報量でも門外漢に飽きさせず読ませたのはすごい。2017/10/11
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