内容説明
キリスト教の愛の実践者、労働運動、組合運動の先駆者として激動の時代を生き抜いた賀川豊彦。その生涯と多様な働きを、日本におけるキリスト教宣教史の文脈の中に位置づけ、全体像を描いた貴重な論考。
目次
1 序論 日本の宣教史・教会史の展開(フランシスコ・ザビエルによる布教開始(一五四九‐一五五一年)までの歴史と宗教
桃山時代末期(一六〇〇年)までの布教の発展
徳川幕府のキリシタン
プロテスタントの宣教)
2 賀川豊彦(一八八八‐一九六〇)年(賀川の活動の歴史的背景;伝記;神学・敬虔さ・教会のアイデンティティー;社会的・政治的働き;日本人としての賀川―国家としての日本との関係;著作及び評論家としての賀川)
3 評価と展望「賀川豊彦と現代」(『貧民心理の研究』―賀川批判;社会的・政治的働きの意味―今日の日本の教会にとって賀川とは;欧米の教会への課題としての賀川豊彦―エキュメニズムの学習は可能か)
著者等紹介
シェル,カール=ハインツ[シェル,カールハインツ][Schell,Karl‐Heinz]
1960年ドイツ、ラインラント・プファルツ州に生まれる。1977‐79年ベテル神学校(教会立ベテル大学)。1979‐80年オースティン長老主義教会神学校(フルブライト国際奨学生)。1980‐85年ハイデルベルク大学神学部。1985‐87年ヘッセン・ナッサウの領邦教会牧師補。1987‐88年バンガロール一致神学大学(南インド)。1988‐90年筑波大学博士課程。1990‐97年ランパートハイム福音主義教会牧師。1997‐2007年ドライフェルデン福音主義教会牧師
後藤哲夫[ゴトウテツオ]
1943年山梨県に生まれる。1967年上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。1968‐2003年山梨英和学院中・高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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