内容説明
研究史を踏まえた、最新の解釈に基づく十戒の研究。シュタム/アンドリュウ『十戒』に続く基本文献。旧約の視点から全体像を把握するとともに、十の戒めを一つずつ解釈し、人間の責任と義務への促しを読み解く。
目次
序―信仰と倫理の結びつきについて
普遍的倫理?―十戒の諸特徴について
十戒の成立と伝承史について
いわゆる第一の、神学的石板(信仰の排他性;神の像を造ったり崇めたりしないこと;神の名を濫用しないこと;「シャッバートを聖とすること」)
いわゆる第二の、倫理的石板(「両親を敬うこと」;「殺してはならない」;「姦淫してはならない」;「盗んではならない」;「偽証しないこと」;「むさぼってはならない」)
著者等紹介
シュミット,W.H.[シュミット,W.H.][Schmidt,Werner H.]
1935年ドイツ、ルール地方のミュルハイムに生まれる。旧約学教授として、ウィーン大学、キール大学、マールブルク大学、ボン大学で教鞭をとる
大住雄一[オオスミユウイチ]
1955年東京都に生まれる。東京大学法学部卒業。神学博士(ドイツベーテル神学校)。東京神学大学教授(旧約聖書学)
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