内容説明
ヘブライ語旧約聖書のギリシア語訳である「七十人訳」は、原始キリスト教会の「聖書」であり、最初期の神学言語の生みの親となった。それはいかにして翻訳されたのか、またどのようにしてキリスト教会に受け入れられていったのか、七十人訳の歴史的・神学的真価を明らかにする。
目次
第1章 難しい主題
第2章 キリスト教徒によって必要とされた文書収集としての七十人訳聖書(ユダヤ教における翻訳伝説と翻訳者の数;ユスティノス ほか)
第3章 キリスト教「七十人訳正典」のその後の確定(最初の諸写本―含まれている文書とその配列;最初期の正典目録 ほか)
第4章 ユダヤ教のLXXの成立(トーラーの翻訳とその継続的意義;その他の文書の翻訳 ほか)
第5章 「キリスト教七十人訳」とその付加文書の成立(原始キリスト教;「ヘブル語正典」に含まれていない文書の成長の問題)
著者等紹介
土岐健治[トキケンジ]
1945年、名古屋市に生まれる。東京神学大学卒業。東京大学大学院西洋古典学専門課程博士課程修了。一橋大学大学院言語社会研究科教授
湯川郁子[ユカワイクコ]
東京都出身。東京女子大学英米文学科卒業
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