内容説明
異邦人への使途として召されたパウロは、ユダヤ教神学を変革し、キリスト教の最初の神学者となる。初期キリスト教の生みの苦しみ、激動の時代を生きたパウロの劇的な生涯と、パウロ神学の形成過程を丹念に描く。
目次
1 パウロの生涯(生い立ちと周辺世界;キリスト教徒への迫害と回心/召命;諸民族のための使途の召命;エルサレム訪問 ほか)
2 パウロの神学(神による世界と人間;イエス・キリスト;福音・義認・信仰;サクラメントと霊 ほか)
結び パウロの神学を振り返って
著者等紹介
朴憲郁[パクホンウク]
1950年岐阜県生。東京神学大学大学院修了(神学博士、1974年)、基督教大韓監理教神学大学にて研修(韓国ソウル、1974‐1975年)、大韓イエス教長老会神学大学大学院修了(韓国ソウル、神学修士、1978年)、テュービンゲン大学神学部博士課程修了(ドイツ、新約学博士、1988年)。現在、東京神学大学教授、在日大韓基督教会牧師(宣教師/神学教師として日本基督教団に被派遣)
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感想・レビュー
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マウリツィウス
15
【『パウロ書簡』】伝道者にして信仰者であり至上の使徒でもあった彼の史実性保証は「全ての福音書」以前に遡る。すなわち旧約預言領域において偽メシアと偽預言者の登場は本来では終末否定論である《エゼキエル》により成立した。「使徒」は従来外典範囲での「行伝」には含まれない。しかしパウロ伝道記録が推薦記述された点は評価出来、彼の求めた信仰確立ヴィジョンは信徒に福音と預言実現性を確固と刻む。「新約聖書」を正典化したのは彼による書簡とヨハネ福音書/書簡/黙示録を意味しマルキオンを太古において敗退させる最上と最愛の記録-。2013/06/21
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