内容説明
ヘーゲル哲学の影響の下に、福音書の物語に徹底的な歴史的批判を適用、福音書の物語を「神話」としてその史実性を否定した本書は、当時の教会と神学と社会に震撼的衝撃を与えた。イエス伝研究史のみならず、近代キリスト教神学史に新時代を画した古典的名著。
目次
第2部 イエス公生涯の物語(イエスの奇跡;イエスの変貌とエルサレムへの最後の旅)
第3部 イエスの受難、死、復活の物語(受難し、死ぬメシアという理念に対するイエスの関係。死と復活と再臨に関するイエスの講話;イエスの敵の陰謀、ユダの裏切り、弟子たちとの最後の晩餐;イエスのオリーブ山へ向かっての歩み、逮捕、審間、有罪宣告、十字架刑;イエスの死と復活;昇天)
結論 イエスの生涯の教義学的意義