内容説明
イエス伝研究の古典。ヘーゲル哲学の影響の下に、福音書の物語に徹底的な歴史的批判を適用、福音書の物語を「神話」としてその史実性を否定した本書は、当時の教会と神学と社会に震撼的衝撃を与えた。イエス伝研究史のみならず、近代キリスト教神学史に新時代を画した古典的名著。
目次
緒論 福音書物語に対する神話的見解の成立
第1部 イエスの誕生と幼児時代の物語(洗礼者ヨハネの誕生告知と誕生;二つの系図によるイエスのダビデの家系;イエスの受胎告知、ヨセフの態度、マリアのエリサベト訪問;イエスの誕生と最初の運命;最初の神殿訪問とイエスの教育)
第2部 イエス公生涯の物語(洗礼者ヨハネに対するイエスの関係;イエスの洗礼と誘惑;イエスの公生涯の場所と年代;メシアとしてのイエス ほか)