内容説明
苦しみの体験を超えて見出した光とは何か。第2次世界大戦で故国を追われたユダヤ人哲学者A.J.ヘッシェル。その「熱情の神」の思想に励まされ、戦争体験を神学的に消化し、21世紀の神学がめざすべき方向を示唆した小山晃佑とJ.モルトマン。3人の生涯と言葉から、「歴史」を考え、「生き方」を問う。
目次
1 A.J.ヘッシェル(『イスラエル預言者』;『人間を探し求める神―ユダヤ教の哲学』;『安息日』 ほか)
2 小山晃佑(「私の個人史」と「わが宣教の巡礼の旅」は語る;『托鉢僧と水牛の国で』;『水牛の神学』 ほか)
3 J.モルトマン(『わが足を広きところに―モルトマン自伝』は語る;『十字架につけられた神』;『三位一体と神の国』 ほか)
著者等紹介
佐々木勝彦[ササキカツヒコ]
東北学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
9
小山晃佑の「『富士山とシナイ山』は、『水牛神学』と同じく原著で二〇章からなる大著です…富士山はヘレニズムの一例であり…シナイ山、それは聖書に記述された山であり、ヘブライズムの象徴…日本の山岳信仰によると、富士山は単なる山ではなく、霊山であり、それ自体が救いと癒しの力をもつと信じられています。人は健康やレジャーのために山に登るのではなく、宗教的な経験を求めて山に入っていたのです。他方、シナイ山は、聖なる神が降りる場ではあっても、御神体ではありません。モーセは、そこで契約のしるしとして律法を受け取りました」2019/05/21
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