感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hisashi Tokunaga
0
イタリア、スペインなどの巡礼をしている知人のKさんはシドティのファンの様子。また、知人のTさんは雨森芳洲のファンで四国八十八カ所巡りにまた出かけるそうだ。シドティと雨森芳洲の二人を切り結ぶのが儒学者の新井白石かもしれない事に気付き。この辺は注目しておいても良いかもしれない。シドティがドラマチックに活躍する書として期待するとそれは本書の役割ではない様だ。尚、本書の監訳者高祖氏の役割が今一つ明確じゃないのだけれど(本書における役割はSidotti→Sidotiの発見が最大?)、責任者を任じていらっしゃる。 2025/05/05
Masashi Sugimura
0
2019年7月に、筆者を基調講演としたセミナーがあって、この本の宣伝の気もしたけど、切支丹屋敷の三体の遺体の埋葬時期、DNA結果の話も聞けて非常に興味深かった。 キリスト教だとフランシスコ・ザビエルくらいしか知らない小生なので、シドティ神父はおろか、新井白石も切支丹屋敷も全然知らず、人の一生をここまで書けるのって、スゴイと思いました。本の四分の一は、訳注や参考文献だったけど、結論の作者の思い…を読んだだけでも、シドティって偉い人物だったんだな…と、思ったのでした。2019/08/27