感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Atsushi Sakamoto
1
心の回復を願って書かれた本です。人間の心はもともと「善い」はずなのに、なぜかそれが当たり前として認知されていないのか、という現状に著者は切り込んでいきます。指輪物語、オズの魔法使いなどさまざまな題材を喩えとして用いており、適切にわかりやすく、私たちに心の回復の息吹を与えてくれます。訳者の木下さんから直接頂き、なぜこの本を翻訳したいかよくわかりました。罪の意識とともに生きていくよりも、喜びという方向へと歩むのが本来の人間の姿だと伝えたかったからだと思います。最後のT.Sエリオットの引用は素晴らしかったです。2013/10/12