内容説明
ルターの信仰の実存からほとばしり出た、革新的で最も重要な古典的名著。ルター研究の第一人者による最新の翻訳に、緒論と注解を付した決定版。ルターの福音信仰の魅力と迫力を明らかにし、キリスト者として生きる自由と喜びを指し示す。
目次
キリスト者の自由について(一五二〇年)(マルティン・ルター)
緒論(徳善義和)
注解(徳善義和)
著者等紹介
徳善義和[トクゼンヨシカズ]
1932年、東京に生まれる。東京大学工学部、日本ルーテル神学校卒。立教大学大学院博士課程中退。ハンブルク大学、ハイデルベルク大学に留学。名誉神学博士(アメリカ、ワルトブルク神学校)。歴史神学(宗教改革)専攻。現在、ルーテル学院大学、ルーテル神学校名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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amanon
6
本編は五十頁程のごく短いもの。それに二百頁近くの註解がつくのだから、読み終える頃には、本編の内容は半ば忘却の彼方という状態(笑)。それだけこのテキストの内容が豊穣だという証だということなのだろう。ルターといえば、おなじプロテスタントの始祖であるカルヴァンに比べ、朴訥として、学識という面では幾分劣るという印象があったのだけれど、その印象がかなり薄らいだ感が。ルターが唱える、行いよりも信仰が大事というスタンスは、ある種の逆説も孕んでいて、単純なようでいて、なかなか理解しがたい側面もある。もう少し深掘りが必要。2024/04/05