内容説明
「イエスとは誰か?」という問いは、時代や宗教、文化の壁を超え、実に多くの人の興味と関心を惹きつけてきた。シャガール、ガンディー、ダライ・ラマ、ニーチェ、ユング、ゲーテ、カミュなど、キリスト教以外の諸宗教、哲学、文学、神学の領域から50名にも及ぶ思想家・芸術家のイエス像のエッセンスを紹介し、さまざまな角度からイエスの実像に迫る。
目次
第1部 キリスト教以外の諸宗教におけるイエス(ユダヤ教徒のイエス像;イスラム教徒のイエス像 ほか)
第2部 哲学におけるイエス(セーレン・キルケゴール―仮の姿の神イエスとの同時性;フリードリッヒ・ニーチェ―あらゆる固定したものを尊重しない自由な精神であるイエス ほか)
第3部 心理学におけるイエス(カール・グスタフ・ユング―人間の無意識の自己としてのキリスト、および彼の多くの受肉の形態;ハンナ・ヴォルフ―イエスは心身に何の損傷もなかったがゆえに、他の人々を癒した ほか)
第4部 文学・文芸におけるイエス(ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ―キリスト者が忘れたキリスト;オノレ・ド・バルザック―イエスと共に波の上を行く ほか)
第5部 神学におけるイエス(ロマーノ・グァルディーニ―主なるキリスト;カール・バルト―僕としての主キリスト ほか)