内容説明
「神が善で全能であるなら、なぜ神はこの世界に悪の存在を許しているのか?」旧約聖書の『ヨブ記』以来問われ続けてきた問いは、人類が20世紀の大量虐殺や集団殺戮に直面して、ますます切実かつ緊急になってきた。現代英米を代表する神学者・宗教哲学者が「神義論」をめぐり白熱した議論を闘わせる。
目次
1 抗議の神義論
2 エイレナイオス型神義論
3 自由意志と悪
4 無からの創造・混沌からの創造と、悪の問題
5 神義論なしの有神論
著者等紹介
本多峰子[ホンダミネコ]
1989年、学習院大学大学院博士後期課程終了(イギリス文学専攻)。現在二松学舎大学国際政治経済学部教授
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