内容説明
40年つづいた社会主義政権の崩壊とドイツ再統一という激動の中で、キリスト者は何を考え、何をしてきたか。経済格差・失業・教会離脱・過去の清算―直面する諸問題と闘いながら、何を目指しているのか。弾圧と分断を乗り越え、新しい教会のヴィジョンを語る女性指導者の言葉。
目次
第1講演 この歴史的変革の時代に生きて東ドイツの教会は何をしたか―私たちはこれから何をなすべきか
第2講演 一九八九年革命と今日における民主化の展望
第3講演 一九八九年―九〇年変革以来のドイツにおける教会と社会―変革と挑戦
第4講演 議長職にあって、一〇か月の経験を語る
第5講演 われわれの教会のために生きること・指導すること―個人的経験を語る
第6講演 罪の赦し、償い、暴力否定―韓国・日本・ドイツにおける教会の真理・和解・平和の責任
喜びと確信の源泉 聖書―なぜ聖書は、これほどまでに私を霊的に感動させるのか
著者等紹介
カミンスキー,アンネリーゼ[Kaminski,Anneliese]
ベルリンに生まれる。ベルリン自由大学在学中、市内を分断する壁の構築により、学業を断念。通訳、雑誌「時のしるし」編集主任として活動するかたわら、東ドイツの福音主義教会婦人会連合議長を務める。ドイツ統一後の1997年、ベルリン・ブランデンブルク領邦教会総会議長に選ばれる。2001年1月にはベルリン市民功労賞を受賞。『マーティン・ルーサー・キング』『日本のキリスト者たち』などの著書がある
加藤常昭[カトウツネアキ]
1929年、ハルピンに生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。東京神学大学修士課程修了。1986年まで東京神学大学教授(実践神学)。1986/87年、ハイデルベルク大学客員教授。1997年まで日本基督教団鎌倉雪ノ下教会牧師。現在、日本基督教団隠退牧師。『ヴァイツゼッカー』『加藤常昭説教全集』(全20巻)『加藤常昭信仰講和』(全7巻)ほか多数の著書がある
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