内容説明
江戸庶民の世界と西洋音楽への愛を一身に育んだ型破りな人物。石川啄木、金田一京助、神谷美恵子、松田瓊子、井深大らとの豊かな交流、人々の心を癒したレコードコンサート、印税による莫大な富の使い道など、隠されたエピソードの数々。
目次
生い立ちは農村
盛岡中学の豊作時代―胡堂と啄木
一高・東大の友垣
報知新聞記者胡堂
洋楽開拓者あらえびす
銭形平次誕生の周辺
胡堂・あらえびすをめぐる環―松田瓊子と神谷美恵子
東大緑会コンサート
母校盛岡中学講演
戦時下の活動
敗戦のころ
ソニーのエンゼル
元新聞人への陰徳
敗戦後の読者たち
野村学芸財団発足
コレクションのゆくえ
著者等紹介
太田愛人[オオタアイト]
1928年盛岡市に生れる。1956年東京神学大学大学院修了。56年から99年まで日本キリスト教団牧師として信州と横浜で牧会。著書に『羊飼の食卓』(中公文庫・第28回日本エッセイスト・クラブ賞)ほか
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