内容説明
「公共の場」、それは家庭や会社などとは違って、異質で多元的な価値観が交差する場である。21世紀の日本に、その異質なもの同士が理解しあい、共存できる豊かな市民社会を形成してゆくために、「公共の哲学」を提唱。自由・人格と教育・現代科学の問題等をめぐって、人間の生の根源を問う著者渾身のキリスト教哲学論集。
目次
世界観の復権
1 自由と公共性(宇宙論的な法と社会哲学;アブラハム・カイパーと自由の問題;宗教多元主義と「公共の哲学」の形成)
2 人格と教育(実存論と世界4;キリスト教大学論とその問題;人格教育と知識論)
3 複雑系の科学(宇宙論的な法と科学思想;物と人と物理学;人格と自己言及性)
著者等紹介
稲垣久和[イナガキヒサカズ]
東京基督教大学教授。専攻はキリスト教哲学。1947年東京生まれ。1975年東京都立大学大学院博士課程修了(理学博士)。国際基督教大学講師、アムステルダム自由大学哲学部研究員、客員教授を歴任。1990年より現職
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