内容説明
私たちの日ごとの生という小さな物語は、実に、神が綴る壮大な物語の中に包み込まれている―。現代という時代をしっかりと見据えながら、聖書の語りに導かれつつ繰り広げられる鋭い考察が、読者を深い思索の旅へといざない、さらに力強い信仰へと招く。
目次
第1章 道の物語
第2章 光の物語
第3章 命の物語―身体と生命
第4章 園の物語―労働と文化
第5章 家の物語―結婚と家庭
第6章 都の物語―国家と政治
第7章 宮の物語―教会と礼拝
第8章 希望の物語
著者等紹介
芳賀力[ハガツトム]
1952年神奈川県に生まれる。1979年東京神学大学大学院修了。1983年ドイツ・ハイデルベルク大学神学部留学。1987年同大学より神学博士号取得。現在東京神学大学教授(組織神学)、慶応義塾大学講師。日本基督教団東村山教会牧師、季刊『教会』編集主幹
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感想・レビュー
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ころりん
1
近頃「物語の神学」をもっと知りたくて、気になっていた本。 道、光、園、家族、都市…といった象徴を手がかりに、聖書の物語をつむいで、そこに見えてくるグランドストーリーへといざなってくれます。 「聖書の物語とは、あらゆる人間の虚構の物語を解体する神の啓示の物語である」(165頁)が、グッときます。 あと、104頁の「中世の勤勉と怠惰」が、「目の前のことばかりにかまけて、永遠との関わりを忘却し、人間が神のかたちに創造された尊厳を放棄して生きる状態」を「怠惰」と見た、というくだりが、目からウロコ。 受難週の読書。2018/03/28
つかしん
0
ざっと一読。 2021/06/07
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